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キャリアに傷がつく

産業医としての勤務先でのこと。


保健師さんから、
「1週間前に休職の診断書をもらってきたけれど、勤務されているみたいなんです」という報告を受けて
「えっ!?勤務していて大丈夫なの!?」ということで、
その社員さんと面談になりました。

 


1年位前にも面談をしたことのある社員さんで、
当時から、業務量の多さや人手不足を訴えていましたが、
勤務はこなしていたようです。


2か月前から同部署の他の社員さんが休職や退職をされてさらに人手不足となり、
一気に負荷がかかってしまったようでした。


2週間前に友人から「いつもと違う、反応が鈍い」と指摘され、
1週間前から不眠やアタマが思うように働かないと自覚するようになって
心療内科を受診したようで、


「医師からはまず休みましょう、と言われましたが、
私は眠れれば大丈夫だと思って眠剤をもらえればよかったので、
診断書が出されたけれど会社には提出していません」
私が休んだら、仕事がまわらなくなるし、周りに負担をかけることになるし、
何よりキャリアに傷がついてしまうので・・・休職したら間違いなく傷がつきます」
とお話しされました。

 

それを聴いて、ふっと
「キャリアって本当に傷がつくものなんだろうか」と感じました。
私の中には、キャリアというものに対して
傷がつく、つかないという見方がないということなんでしょうね。
(そのことに正解や不正解はありません)

 

診察に訪れる患者さんにも
同じようにお考えの方が多くいらっしゃいます。


キャリアが傷がつくことを恐れる気持ちは理解をしています。
とても大事ではありますが
からだやこころがヘトヘトになってしまうことを恐れる気持ちも
同じように大事です。

 

からだが元気ならやり直しはできるし、大抵のことは何とかなります。
でも、からだが傷ついたり病気になったりしてしまったら
キャリアに傷がつくどころでは済まないかもしれません。



「休職する前は休むことが怖かったけれど、でも、思い切って休んでよかった」
休職してしっかりとからだとこころを整えて復職した患者さんから
そのような言葉が、本当に自然と出てくることが多いんですよ。


アタマが必死に休んじゃダメ、と言っていても
胸の奥の方で休みたいと感じていることがあったら、
それはからだからのサインです。
からだの声に従って、まずは誰かに相談してみてください。

 

クリニックでは、
休みたいけど休めない時も、休むのが怖い時も、
どうしたらよいかを一緒に考えます。

久々になりました

久しぶりの投稿になりました。

おかげさまで、元気にしておりましたが、
4月以降、またひとつ大きな経験をして
たくさんの学びと気づきがありました。

 

そのことについて、
【はたらく人へのメッセージ】でも
お話ししています。

 

【はたらく人へのメッセージ】

  「はたらく」とは、「はた(傍)がらく(楽)になる」こと
  すべての人が誰かを助け、誰かの役に立っています。

  そのためには、まず自分が元気であること。
  自分が元気でいることが、誰かの元気につながります。
  あなたがあなたであることをエンジョイできるよう、
  いま必要なからだとこころのセルフケアについてお話ししています。

  
  2024年7月は
  「片付け」について
  お話ししています。

  
  今月のキーワードは
  『片付けよう!』
  です。

  
  こちらでお聴きいただけます。
  (これまでのアーカイブも聴くことができます~)


  note 【はたらく人へのメッセージ】
  https://note.com/vanilladolphin/m/m73ecde393aa0

  Apple Podcast
  「はたらく人へのメッセージ」 で検索

  ぜひお聴きになってみてくださいね。

 

  こちらのブログでも少しずつシェアできたら~と思っています。



精神科と心療内科、カウンセリングの違い

先日、取材・監修をお受けした記事がアップされました!

 

HELiCO
「精神科、心療内科、カウンセリングってどう違うの?」

https://helico.life/monthly/240304kokoronohuan-difference/

 


とてもわかりやすく、まとまっており、
素敵な記事になってとても嬉しいです。


ぜひ、読んでみてください。

 

 

【はたらく人へのメッセージ】2024年4月①「呼吸について」

 今月も 院長 益子は
  『心身援助医(ここからえんじょい)』として
    からだやこころに関する情報をお伝えしています。

    【はたらく人へのメッセージ】

  「はたらく」とは、「はた(傍)がらく(楽)になる」こと
  すべての人が誰かを助け、誰かの役に立っています。

  そのためには、まず自分が元気であること。
  自分が元気でいることが、誰かの元気につながります。
  あなたがあなたであることをエンジョイできるよう、
  いま必要なからだとこころのセルフケアについてお話ししています。

  
  2024年4月は
  「呼吸について」 (①4月8日②半ばごろ配信)
  お話ししています。

  
  今月のキーワードは
  『しっかり呼吸しよう』
  です。

  
  こちらでお聴きいただけます。
  (これまでのアーカイブも聴くことができます~)


  note 【はたらく人へのメッセージ】
  https://note.com/vanilladolphin/m/m73ecde393aa0

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  ぜひお聴きになってみてくださいね。

雨の日の過ごし方

雨の日は気分が沈むんです・・・
そうおっしゃる方が多いです。

                        


確かに、
お日さまが出なくてどんよりと暗いし、
濡れるし、髪の毛はまとまらないし、・・・・・
憂鬱な気分になるものです。



今年も桜が咲いてすぐに雨が降って
せっかく咲いたのに雨に打たれちゃって~って思います。      

 

                       

でも、雨が降ることはどうにもなりません。
雨が降るたびに憂鬱になってしまうのは悲しいですね。



そのようなとき、
「雨の日ならではの楽しみを探してみましょう」
とお伝えしています。



雨の日でもできること、雨の日だからできること、雨の日が特別になるように思えること、
そう、小さな子供が嬉しそうにレインコートを着て、ブーツを履いて
水たまりにバシャッと飛び込んではしゃぐように、
雨の日が楽しめるようなこと、ありませんか?

 

                       

 

ある時、テレビの中で、ある女優さんが、
「私は母子家庭だったので、母が働きに出ていました。
左官をしていたので、朝早くに出てしまっていないんです。
でも、雨が降るとお仕事がお休みになって、母が家にいるんです。
だから、私、雨の日が好きだったんです」
とはにかんだ笑顔をみせました。
素敵だなぁとほっこりしました。



先日、患者さんにそのようなお話をしたら、
「いろいろ考えてみて、からだによいお菓子作りを始めてみました。
家の中でできるし、できたら食べられるし笑」
と報告してくださいました。
私も嬉しくなりました。



ちなみに、私は、
お気に入りの傘ケースを使っています。
電車の中で、濡れた傘を持つのに便利なんですよ。
些細なことでいいのです。
ぜひ、探してみてください。

息を吐く!

ここのところ、
めまい、頭痛、腰痛、倦怠感、など、
検査してもはっきり異常が出ない、いわゆる不定愁訴と言われるような症状の訴えが
多く見られます。

 

                   



かくいう私も、
少し前にものすご~く眠くて仕方がない時がありました。
単なる睡眠不足かなと思いつつ、
寝ても寝ても眠かったです。
(マイヤーズカクテル点滴で元気になりました。
体調がいまひとつの時は効果を実感しやすいですね)


季節の変わり目で寒暖差が激しくなったこと、
風がものすごく強くて嵐のように荒れた天候、
花粉症やインフルエンザ、
そして、地震、 などなど
さまざまなエネルギーが取り巻いているような不安定な環境因も
からだに影響しているのではないかと感じています。



このような時は地に足をつけるべく、しっかりからだを整えましょう。


3/11のブログ「揺れる時は」でも書きましたが、
腹の底にしっかりどっしりと気を落ち着けるように、
下っ腹に力を入れることの他に、
足の親指(母趾)を引っ張ってみるのもオススメです。
これ、不思議と腹の底に力が入るんですよ。



そして、整える、といえば、「呼吸」。
息をしっかり吐く、吐き切ることを意識してみましょう。
息を吐くと、気が下に落ちるだけでなく、
副交感神経が活性化します。



このとき、吸うことは意識しなくて大丈夫。
人間のからだは、息を吐き切ると勝手に吸うようにできています。
しっかり呼吸ができると、リズムが整ってメリハリがついてきます。

 

                      

 

いつでも、どこでも、できること、「息を吐く!」
気が付いた時に1回だけでもよいので
まめにやってみてください。


【はたらく人へのメッセージ】2024年3月②「別れを経験するとき」

  今月も 院長 益子は
  『心身援助医(ここからえんじょい)』として
    からだやこころに関する情報をお伝えしています。

    【はたらく人へのメッセージ】

  「はたらく」とは、「はた(傍)がらく(楽)になる」こと
  すべての人が誰かを助け、誰かの役に立っています。

  そのためには、まず自分が元気であること。
  自分が元気でいることが、誰かの元気につながります。
  あなたがあなたであることをエンジョイできるよう、
  いま必要なからだとこころのセルフケアについてお話ししています。

  
  2024年3月は
  ① 「糖質のはなし」 (3月8日配信)
  ② 「別れを経験するとき」 (3月18日配信)
  についてお話ししています。

  
  今月のキーワードは
  『感謝しよう』
  です。

  
  こちらでお聴きいただけます。
  (これまでのアーカイブも聴くことができます~)


  note 【はたらく人へのメッセージ】
  https://note.com/vanilladolphin/m/m73ecde393aa0

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  ぜひお聴きになってみてくださいね。

休職したことを強みにできる療養に

心身のさまざまな症状によって、いつもと違う状態がみられた場合、
「休職したい」「休職を勧められた」など
休職のご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。


たくさん、めいっぱい、とことんまで踏ん張って、疲れてしまったとき、
この状況から逃れたい、解放されたい、ただ休みたい、と思うのは
からだやこころ、そして、本質の自分からの切なる声であると思います。


一方で、
「自分が休んだら、他の人に迷惑がかかるから」「休んで戻れるかどうか不安」と
「できれば休みたくない」「絶対に休みたくない」と頑なな方もいらっしゃいます。


どんな気持ちも、その方が感じていることとして、まず受け止めます。
そのうえで、状態や状況に応じて、休職の要否を判断することになります。
ドクターストップをかける場合もありますが、
できる限り、ご本人が安心して「しっかり休もう」と思えるかどうかを大事にしています。
納得できないまま休んでも、脳が休まらないからです。



休職に至ってしまうような自分を責めたり否定したりしてしまいがちですが、
それだけがんばって、たくさん体力や気力を消耗したということ。
そこまでがんばれることは素晴らしいことでもあり、
体力や気力が十分あるからそこまでがんばることができてしまったわけで、
決して弱さではなく、むしろ強い人が陥りやすいと考えています。



でも、それだけつらい思いをして休職するのであれば、
ただ疲労を回復するだけでなく、そして、再発を予防するのみならず、
からだもこころもリニューアルして、
丈夫なからだと、豊かなこころで、よりパフォーマンスを上げてお仕事できるようになれたらいいと
思いませんか?



休職するところから復職は始まっています。
からだとこころの回復の経過をみながら、適切なタイミングで行っておくとよいことがあります。
それをふまえながら、
自宅療養としていただいた時間を充実させ有効に活用する取り組みに力を入れています。
休んでよかった、休んだことがよい経験になった、そう思えるように
スタッフ一同お手伝いしています。

 

                   

立ち止まっても大丈夫、
人生のながい階段で、呼吸を整えるためにほんの少しだけ休憩するようなもの。
また歩き始めるために力を蓄えましょう。

脳トレになる会話

 昨日、人形町のおでん屋さんに立ち寄ったときのこと。             

 


 領収書をお願いしたところ、
 「今日は何日だったかしら?」と店員のお母さん。
 「3月13日です」と答えたところ、
 「あ、そうか、今日は『サンドイッチの日』なんですって~3と3の間に1があるから」と
 教えてくださいました。
 「あ~なるほど~サンドイッチね~でも、今日はおでん♡」
 と言って笑いました。

 

                

 

 

 こんなちょっとした、他愛もない会話、
 認知症予防によいと講演で伺った記憶があります。
 (たしか~学会で、脳トレの川島教授のご講演だったと思う~)
 ということは、脳のはたらきをよくするのによいということですね。


 お店の人との会話は、ちょっと緊張があるけれど、
 でも、こころは開いていて、
 深い意味のない、重くない、そして、後腐れがない内容のやりとりになります。
 適度な緊張と力の抜けた安心感、両方が同時にあると
 ちょうどよくアタマを使うことになるんです。


 会話することがちょっとハードルが高いなと思ったら
 あいさつや「ありがとう」や「ごちそうさま」だけでもOK。
 

 

                    

 

 感謝の言葉を伝えることは、相手が喜ぶだけでなく、
 その喜びが自分に返ってきます。
 「情けは人の為ならず」です。

 
 ちなみに、
 クリニックのスタッフはみんなお話し大好きなので
 気軽にお声をかけてくださいね。
 

 気持ちよい言葉で脳を元気にしましょう!

揺れる時は

 東日本大震災から13年を迎えました。
 
 私にとっては、経験した地震で一番大きなものでしたので、
 その日のこと、その後のことも含め、
 実感したたくさんのことが思い出されます。

 微力ながら、お手伝いをさせていただいた相馬で
 たくさんのご縁をいただき、私が元気をいただいたくらいです。
 いまもこちらからパワーを送っています。
 


 今年は「辰年」
 「辰」に雨冠がつくと「震」、手偏がつくと「振」。
 いずれも「ふるえる」ことですね。
 なので、今年は地震のみならず、いろいろな意味で「揺れる」ことが多いのだとか。


 「辰」すなわち「龍」は、エネルギーです。
 私たちが、生命体として地球から刺激を受けるように、
 地球も生きていて、エネルギーが大きく動いているそうです。


 からだもこころも「揺れる」とき、どうしたらよいか。
 ヒントは、自然の中にあります。

 

 木が倒れないのは、「根っこ」がしっかりしているから。 
 そう、まずは、地に足をつけること、
 地球に根っこをはりましょう。


 具体的には、息をフ―ッと吐きながら
 「肛門をキュッとしめる」 「下っ腹に力をいれる」 「お尻の筋肉をよせる」
 この3つをすると、重心が腹の底におちて、地球に根を張ることができます。
 3つを同時にするのはなかなかに難しいので、このうちの一つだけでもやってみるとよいですよ。


 地球の真ん中に、自分がアースされているようにイメージしてもよいでしょう(地球だけに笑)。

                     


 腹の底に重心があったら、揺れても倒れることはありません。
 そう、福島の「起き上がり小法師」のように。

                        

 

 これはからだにもこころにも有効な方法です。
 揺れることはよくないことではありません。ブレなければいいのです。
 自分の重心を腹の底にしっかり据えて、
 いろいろなことを考えすぎず、アタマをなるべくかる~く、しなやかにすると、
 からだとこころのバランスがとれやすくなります。

 

 考えすぎないようにするには、どうしたらよいか?
 それはまた次の機会に~

                       

【はたらく人へのメッセージ】2024年3月①「糖質のはなし」

  今月も 院長 益子は
  『心身援助医(ここからえんじょい)』として
    からだやこころに関する情報をお伝えしています。

    【はたらく人へのメッセージ】

  「はたらく」とは、「はた(傍)がらく(楽)になる」こと
  すべての人が誰かを助け、誰かの役に立っています。

  そのためには、まず自分が元気であること。
  自分が元気でいることが、誰かの元気につながります。
  あなたがあなたであることをエンジョイできるよう、
  いま必要なからだとこころのセルフケアについてお話ししています。

  
  2024年3月は
  ① 「糖質のはなし」 (3月8日配信)
  ② 「別れを経験するとき」 (3月半ばに配信予定)
  についてお話ししています。

  今月のキーワードは
  『感謝しよう』
  です。

  
  こちらでお聴きいただけます。
  (これまでのアーカイブも聴くことができます~)


  note 【はたらく人へのメッセージ】
  https://note.com/vanilladolphin/m/m73ecde393aa0

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  ぜひお聴きになってみてくださいね。

糖質制限って?

  産業医で訪問している会社で、
  衛生委員会の中で安全や健康に関するコメント、講話をしたり、
  社内セミナーとしてお時間をいただいたりして、
  みなさんの興味があるテーマについて情報提供をしています。


  先日、定期訪問している会社で
  「糖質制限について知りたい!」とご要望があり
  30分ほどお話をさせていただきました。
 

  「糖質制限」はすっかりお馴染みのワードになっていると思いますが、
  なぜそれが必要なのか、
  それによってからだの中がどのように変わるのか、について、
  理解し、からだの中をイメージできている方は
    意外と少ないかもしれません。

  LDLコレステロールも「悪玉」と言われたり、
  糖質も「制限」しなくてはならないとされたり、
  どちらもからだにとってとても大切な役割をもっているのに
  よくないもの、悪いもの、のイメージがついてしまうのは
  悲しい涙

                      


    食事を摂っていないのに、血糖値がゼロにならないのはなぜなのか?
  からだは常に動いていて、お休みすることはありません。
  常に、最善になるように、からだはがんばってくれています。

 
  そうか、からだの中ではそんなことが起こっているんだ、
  からだってすごいなぁ、と思っていただけるように
  お話をしているつもりです。
  (それが伝わっているかどうかはわかりませんが💦)

 
  血糖コントロールは脳の働きにとても重要なので、
  診察の中でも注意してみています。

 
  からだにやさしい食事の摂り方は
  自分を大切にすることにつながります。
  自分のいまにあった食事について知りたい!という方は
    生活習慣相談をオススメします。
 

  毎日のことですからストイックになりすぎないように、
  食べる時は目の前のお食事を十分に味わって
  美味しくいただきましょう!

  
  

初診のきっかけ

  初診の診察において、
  「なぜ受診しようと思ったのか?」
  「診療において、相談したいことや希望はあるか?」
  と必ず確認するようにしています。

  なぜ、その質問をするのかといえば、
  患者さんが、いま、自身のからだやこころとどのような向き合い方をしているのか
  医療に対してどのような「態度」でいるのかが
  みえてくるからです。

  もちろん、その回答に、正解も間違いもありません。

 

  「症状がつらいから」
  「(からだやこころの変化を自覚して)受診した方がいいと思ったから」
  「自分が病気なのかどうか知りたくて」
  といった主体的なきっかけもあれば、


  「周囲から勧められて受診した」
  「初めてなので、何を相談したらよいかわからない」
  「(精神の)薬は飲まない方がいいと言われた」
  といった受動的なことも多くあります。

  中には
  「こんなところには来たくなかった」
  とおっしゃる方もいらっしゃいます。

                     

 

  多くの人にとって、病院やクリニックのような医療機関は
  何らかの不具合があるから、仕方なく行くところ、できれば行きたくないところ、
  ましてや、精神科・心療内科に行ったらどんなことになるんだろう?と思う方も
  少なくはないでしょう。

  どんなきっかけや理由であれ、
  勇気をもって受診という行動をされたことを尊重し、
  その方に寄り添い、からだとこころの中で何が起こっているのかを診て
  感じたことや考えたことを言葉にしてお伝えする、
  私がやっていることはこれに尽きるなぁとつくづく感じています。


  もちろん、
  病的かどうか、お手当てが必要かどうか、緊急性があるかなどの判断を行い、
  病名を知りたい、という患者さんの心理も十分承知したうえで、
  どのような状態かという「診たて」をお伝えするようにしています。
  1回の診察のみでわかることは限られていて、
  病名、ましてや、確定診断がつくことの方が難しいものであると戒め、さまざまな可能性を考えながら
  みなさまのからだとこころに向き合っています。


  脳が疲れて判断力が低下してくると、
  自身の状態を客観的に感じることができなくなってしまうのが
  脳の病気や病的な状態の一番厄介なところです。
  いつもと違うからだやこころの変化に気づいたら、
  「こんなことで相談に行ってよいのかしら?」などと思う必要はありません。
  どうぞお気軽にご相談してください。

 

  何も心配することがなければそれでよいのです。
  そして、有限であるいのちの時間を、不安ではなく安心で満たすことができるように
  気になったことを吐き出して洗い流しましょう。

 

  がんばっている人のからだとこころに寄り添うのが大好きなスタッフ一同、
  お話をうかがえることをお待ちしています。

 

   <初診(保険診療)>
   「初めての方へ」をご参照ください

 

   <新しいご相談メニュー(自費)>

   『フリートークルーム』
   お話を聞いてほしい! 相手に気を遣わずに話したい! といったご要望に対し、
   話を聞く、傾聴に特化した時間です。
   25分~最大40分まで

発達障害と向き合う

  大人の発達障害の診断や治療について
  ご相談を多く受けます。


  「自分は発達障害なのではないか」
  「チェック項目にあてはまることが多い」
  「周囲から発達障害ではないかと言われた」
  そのようなきっかけで来院されます。



  発達障害とは、発達障害者支援法において、
  「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であって
  その症状が通常低年齢において発現するもの」
  (発達障害者支援法における定義 第二条より)
  と定義されています。



  すなわち、「通常低年齢において発現するもの」であり、
  大人になってから、低年齢の時に遡り、情報を収集して、診断をつけることは、
  なかなかに難しいものです。



  発達障害を、「病気」とするか、「生まれつきの特性」と考えるか。
  「病気」とするならば、「治らない」ということになり、
  「生まれつきの特性」とするならば、「治す」ということにはなりません。


  ご本人にとっては、
  「病気ではない」と言われることよりも、
  「病気だから仕方がない」と思えることの方が
  安心するかもしれません。

  

  精神疾患における「病気」「障害」の定義というのは、さまざまなことによって変わりますね。
  曖昧なものであると感じています。
  


  いずれにしても、
  その人にどのような特徴があるのかどうかを見極め、
  それによって生じる生きにくさにどのような工夫をもって対処するか、ということに
  意識を向ける必要があると考えます。
  (どのような症状や疾患、内容であっても、それは同じです)



  当院では、
  「発達障害かも?」
  「発達障害と診断を受けたけれど、どうしたらよいかわからない」 といったご相談に、
  ヒアリング、心理検査、カウンセリング、相談などで向き合い、
  生きにくさに寄り添って、
  自分らしさを大切にできるようお手伝いをいたします。


  また、
  「家族が発達障害かも」
  「発達障害と診断された家族に、どのように対処したらよいかわからない」というご相談にも、
  家族相談として対応します。 

 

                       

 

  一人ひとりが、素晴らしい特性を持った存在であり、
  それらをお互いに大切にできるような社会になるように貢献したいと考えています。

【はたらく人へのメッセージ】2024年2月②「不安への向き合い方」

  院長 益子は
  『心身援助医(ここからえんじょい)』として
    からだやこころに関する情報をお伝えしています。

    【はたらく人へのメッセージ】

  「はたらく」とは、「はた(傍)がらく(楽)になる」こと
  すべての人が誰かを助け、誰かの役に立っています。

  そのためには、まず自分が元気であること。
  自分が元気でいることが、誰かの元気につながります。
  あなたがあなたであることをエンジョイできるよう、
  いま必要なからだとこころのセルフケアについてお話ししています。

 

  2024年2月は
  ① 「備える」 (2月5日配信)
  ② 「不安への向き合い方」 (2月15日配信)
  についてお話ししています。

  今月のキーワードは
  『ネガティブな感情を話してみよう』
  です。

 

  こちらでお聴きいただけます。
  (これまでのアーカイブも聴くことができます~)


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  ぜひお聴きになってみてくださいね。

お話、聴きます

 私は、朝、支度をしている時に
 YouTubeを流していることが多いのですが、

 流しっぱなしにしていると
 TBSテレビ『日曜日の初耳学』の
 「インタビュアー林修」の動画が入ってきます。
 (よく観ているからよく流れてくるんですね、きっと)


 どのゲストの方も、興味深く、
 みなさん素敵だなぁと思いながら
 いつも拝見していますが、
 お話の中に、必ずヒントや気づきがあります。

 

 数々のビジネスをたてなおし、V字回復を達成されてきた
 現代最強のマーケター、森岡毅さんは


 「弱みが強みになったのを見たことがない」

 と仰っています。

 今までは、弱みを克服するのがよしとされてきましたが、
 時代の流れはそうではなくなってきていますね。
 これからは
 「出る杭は打たれる」から「伸びなければ埋もれる」という時代。
 自分の強みをどうやって活かせるか。


 そう考えた時、
 このクリニックの強みは
 「話を聴き、アドバイスができる専門職がいる」
 ということです。
 そう、間違いない!(と自負している)


 医師、看護師、保健師、薬剤師、心理師(心理士)が
 みなさんのお話をうかがいます。
 (2月から心理師(心理士)の先生が毎週金曜日に入ってくださっています)

 

 からだのこと、こころのこと、
 これって変なのかな、病気なのかな、
 そのように考えることは誰にでもあることです。



 仕事のこと、家庭のこと、人間関係のこと、
 さまざまな不安や心配事、悩みについても、
 まずは言葉にして吐き出しましょう。
 出すことで、なにか糸口がみつかるかもしれません。

 

 医療機関へ行くのは勇気のいることかもしれませんが、
 我々は話を聴くプロです。
 しがらみも気を遣うことも何もありませんので、
 まずはお話ししてください。

 

 みなさんの強みを活かせるように、ご一緒に考えましょう。


 

<ご相談メニュー(自費)の一部>

『フリートークルーム』
お話を聞いてほしい! 相手に気を遣わずに話したい! といったご要望に対し、
話を聞く、傾聴に特化した時間です。
20分~最大40分まで

『心身(ここから)相談』
こころとからだのさまざまなご相談に対応します。
医師、看護師、保健師 各25分・50分

 

【はたらく人へのメッセージ】2024年2月①「備える」

  院長 益子は
  『心身援助医(ここからえんじょい)』として
    からだやこころに関する情報をお伝えしています。

    そのひとつが、音声配信です。

  産業医としても活動していることから、
  会社の健康管理やメンタルヘルスに関わること、社員の皆様へのアドバイスなど、
  これまで「産業医からのメッセージ」として
  動画や音声配信を続けてきました。


  2024年1月からは、プチリニューアルし、
  【はたらく人へのメッセージ】にタイトル変更しました。


  「はたらく」とは、「はた(傍)がらく(楽)になる」こと
  すべての人が誰かを助け、誰かの役に立っています。


  そのために、まず自分が元気で、はたらくことをエンジョイできるよう、
  いま必要なからだとこころのセルフケアについて
  より多くの人にお役に立てるような身近なお話をしていきたいと思ったからです。



  こちらでお聴きいただけます。
  (これまでのアーカイブも聴くことができます~)


  note 【はたらく人へのメッセージ】
  https://note.com/vanilladolphin/m/m73ecde393aa0

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  2024年2月は
  ① 「備える」 (2月5日配信)
  ② 「不安への向き合い方」 (2月中旬配信)
  についてお話ししています。

  ぜひお聴きになってみてくださいね~

立春大吉

こころとからだのケアクリニック人形町 院長の益子です。
いつもありがとうございます。


2024年2月4日 立春
甲辰年の本格的な始まりですね。
みなさまにとって最善の一年になりますように
心よりお祈りしております。

 

 

子供のころ、
「まだ寒いのに、なぜ立春なんだろう?」と思った記憶があります。
夏休み中に「立秋」が来るのも
何となくちょっと寂しかったりとか…笑

二十四節気は、太陽の変化に基づくもので、
地球に届く太陽の光量に関わる暦、とのこと。



地球に生まれた人間は、太陽がなければ生きていけません。
光はエネルギーでもありますから、
このエネルギーを自分に取り込み、体力や気力に変換できたら
とてもパワフルで楽ですよね。

からだのリズムを整える、「調律」するには、
太陽や地球のリズムに寄り添うことを意識してみるのも
よいのかもしれません。

天候や気圧などに影響を受けやすい方、
先人の知恵である「暦」を意識した生活習慣を取り入れてみること、
オススメです。

 

ちなみに、
「立春大吉」とは
春先に蕾がしぜんと花開くように、天地自然の正しい神気をいただき、万民に福をもたらす縁起物です。
(出雲大社相模分詞 立春大吉縁起とは より引用)

https://www.izumosan.com/fortune.html#:~:text=%E3%80%8C%E7%AB%8B%E6%98%A5%E5%A4%A7%E5%90%89%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81,%E4%B8%96%E3%81%AB%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A1%E3%82%92%E6%AE%8B%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82


立春大吉と紙に書くと、左右対称になっているので、裏からみても同じように読めます。
このお札を玄関に貼っておくと、
万が一、悪い鬼が家に入ってきても
家の中から見ても立春大吉と読めるので、
「あれ!?まだ家の外なん?」と勘違いして、外に出て行ってしまうという言い伝えから、
「立春大吉」の文字が厄除けとして使われるようになったとのこと。
勘違いさせて、自分から外に出ていくように仕向けるって
優しくてユーモアがあっていいですね笑

 

これからも
その時々に感じたことや考えたことを
言葉に紡いでいきたいと思います。

どうぞおつきあいください~