心身のさまざまな症状によって、いつもと違う状態がみられた場合、
「休職したい」「休職を勧められた」など
休職のご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。
たくさん、めいっぱい、とことんまで踏ん張って、疲れてしまったとき、
この状況から逃れたい、解放されたい、ただ休みたい、と思うのは
からだやこころ、そして、本質の自分からの切なる声であると思います。
一方で、
「自分が休んだら、他の人に迷惑がかかるから」「休んで戻れるかどうか不安」と
「できれば休みたくない」「絶対に休みたくない」と頑なな方もいらっしゃいます。
どんな気持ちも、その方が感じていることとして、まず受け止めます。
そのうえで、状態や状況に応じて、休職の要否を判断することになります。
ドクターストップをかける場合もありますが、
できる限り、ご本人が安心して「しっかり休もう」と思えるかどうかを大事にしています。
納得できないまま休んでも、脳が休まらないからです。
休職に至ってしまうような自分を責めたり否定したりしてしまいがちですが、
それだけがんばって、たくさん体力や気力を消耗したということ。
そこまでがんばれることは素晴らしいことでもあり、
体力や気力が十分あるからそこまでがんばることができてしまったわけで、
決して弱さではなく、むしろ強い人が陥りやすいと考えています。
でも、それだけつらい思いをして休職するのであれば、
ただ疲労を回復するだけでなく、そして、再発を予防するのみならず、
からだもこころもリニューアルして、
丈夫なからだと、豊かなこころで、よりパフォーマンスを上げてお仕事できるようになれたらいいと
思いませんか?
休職するところから復職は始まっています。
からだとこころの回復の経過をみながら、適切なタイミングで行っておくとよいことがあります。
それをふまえながら、
自宅療養としていただいた時間を充実させ有効に活用する取り組みに力を入れています。
休んでよかった、休んだことがよい経験になった、そう思えるように
スタッフ一同お手伝いしています。
立ち止まっても大丈夫、
人生のながい階段で、呼吸を整えるためにほんの少しだけ休憩するようなもの。
また歩き始めるために力を蓄えましょう。