受診するタイミング
あれ?と思うようなからだやこころの変化、いつもと違う自分の状態を感じたら、ちょっと立ち止まってみましょう。
特に、初めての症状、急に出現した症状、慢性的に感じていた不調が悪化した場合は、早めに受診をしてください。
こんな症状で病院に行ってもいいのかな、と思うことがあっても大丈夫、
心配ない状態なら安心できますし、対処は早いほどつらい時間は少なくなります。
ちょっとだけ勇気をもって、ご自身のからだやこころと向き合ってみてください。
当院では、からだやこころの声に耳を傾けるお手伝いをいたします。
眠れない
増えた
抑えられない
やる気が湧かない
何度も気にしてしまう
できなくなった
気分の起伏
はじめての方へ
受診される前にご確認いただきたいこと
当院では来院されるすべての方に安心して受診していただきたいと考えております。
受診していただくにあたり、以下についてご協力をお願いしています。
診療に関して
- 当院は完全予約制をとっており、初診では30~45分、再診では5~10分の予約枠でお時間を確保しております(病状や診療内容により増減することがあります)。カウンセリングが必要と判断される場合は、その旨ご案内させていただきます。
- 診療内容や状況によって、受付と診察の順番が前後することがございます。多くの方にとって少しでも待ち時間が長くならないように考えておりますので、ご了承ください。
- 初診は6時間前まで予約可能です。スケジュールをご確認のうえ、当日キャンセルにならないようご配慮ください。
- 諸事情にて受診ができなくなってしまった場合や10分以上遅れる場合は、必ずご連絡ください。予約時間を過ぎてお越しにならないと、何かあったのではないかと心配です。また、特に初診やカウンセリングは、30分以上のお時間を確保しており、他の患者さんにも影響を及ぼすことになります。診察をお待ちいただいている場合もあります。みなさんのお時間を同じように大切にするために、必ずご連絡いただきますようお願いいたします。
- キャンセルの際には必ずご連絡ください。ご予約時間を15分を過ぎてもご来院がない場合、無断キャンセル扱いとなります。無断でキャンセルされた場合は、今後の予約をお断りする場合がございます。
- 体調不良や病状の悪化などがある場合は、受付でその旨お伝えください。
- 当院は「自立支援医療制度」「生活保護法」における指定医療機関の指定を受けておりません。
あしからずご了承ください。 -
中学卒業以降~18歳未満の患者さんの診療は、初診、再診とも「保護者の同伴」を必須といたします。単独での診療はいたしませんのでご注意ください。(単独で来院された場合、受付で診療をお断りいたします)
- 中学卒業までの患者さんのご受診はお受けしておりませんが、お子様の疾患などに悩まれる親御さんのご相談はお受けしております。
→家族相談(自費)
当院での診療が困難なケース
以下のような場合は、当院での対応が困難であるため、入院治療が可能な医療機関や専門外来の受診をお願いしています。
● 入院や専門的な治療が必要と判断される場合
- 中学卒業前まで(~15歳)
- 自分の症状などについてご自身で話すことができない
- 特殊な心理療法の希望
- 自殺念慮が強い、自殺企図や自傷行為が切迫している
- 衝動性が強い、暴力行為がみられる
- 依存傾向(アルコール、薬物、ギャンブル他)
- 入院を繰り返している
● 適切な治療関係を継続できない場合
- 無断キャンセルや通院中断を繰り返す
- 治療上の大事なルールが守れない
- スタッフへの侮辱、威嚇、暴言、暴力などの迷惑行為
- 社会的逸脱行為
- 最低限の社会的ルールが守れない
紹介状について
転院のご希望に関しましては、原則として紹介状(診療情報提供書)をお願いしております。
当科の診療においては、患者さんの情報が命です。治療経過が長くなるほど、その間の情報の重要度が増してきます。
この情報とは、ご本人によるものはもちろんですが、他者からの客観的なものも含まれます。
特に、担当医による評価や情報は、その後の治療を続けていくうえでとても重要になります。
紹介状がない場合は、ご相談として自費(*)の扱いとさせていただく場合がございます。事前にご相談ください。
「医療に関する相談(看護師対応)」 | 60分 5,500円 |
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診療の流れ
ご予約
当院は完全予約制となっております。 WEBにてご予約をお願いいたします。
♧ ご予約に関して ♧
- 初診は60日前から6時間前まで予約可能です。
- 保険診療において、平日18時以降、土曜12時以降は、「夜間・早朝加算」(50点)が算定されます。
- 初回保険診療では30~45分、自由診療では60分の診療時間を確保しておりますため、キャンセルの際には必ずご連絡ください。
無断でキャンセルされた場合は、今後の予約をお断りする場合がございます。
○ 保険診療の場合
また、手続きなどにお時間がかかる場合がございますので、当日はご予約の5分前までにお越しください。
○ 自由診療の場合
ご希望のメニューにより、予約料や初診料、再診料がかかります(診療メニュー詳細をご参照ください)。
オンライン診療をご希望の方は、WEB予約時にクレジットカードのご登録をお願いしております。
WEB問診
WEB予約において問診票をご記入ください。
*わからないところ、書けないところがあっても構いません。ご記入できる範囲でご入力ください。
(必須項目となっているところは、「わからない もしくは 答えられない」にチェックしてください)
*書ききれない、整理ができない場合などは、ご自分でまとめたメモをご持参いただいてもOKです。
転院・セカンドオピニオンをご希望の場合、
診療情報提供書(紹介状)をご持参ください。→「転院をお考えの方へ」
ご持参のない場合は、ご相談として自費の扱いとさせていただく場合がございます。事前にご相談ください。
受付
保険証、診療情報提供書その他をお渡しいただき、番号札をお受け取りください。
待合でリラックスしてお待ちください。
順番が参りましたらスタッフが「番号」にてお呼びし、ご案内いたします。
診察
医師による診察の前に、コメディカルスタッフ(看護師、心理士など)による予診を行います。事前問診で記入できなかったこと、診療へのご希望などお伝えください。
*診断書など書類の発行を希望される場合は、この時に必ずお申し出ください。
予診後に医師が診察いたします。お手元カードの番号が呼ばれましたら、診察室へお入りください。
【院長より】
検査
現在や本来の自分の状態を知るために、また、治療やケアの効果を判定するために、以下のような検査を行います。
保険・自費によらず、検査の目的を確認し、実施時期についてご提案をいたします。ご不明な点やご希望があればご遠慮なくご相談ください。
現在のからだとこころの状態をチェックし、診断の補助や治療の効果判定をするために行います。
- 血液検査
- 尿検査
- 心理検査
自由診療における検査は、料金に結果説明が含まれるものと含まれないものがあります。
事前にご説明をいたしますのでご了承ください。
お会計
- 診察や治療のご案内がお済みになりましたら、待合室でお待ちください。
- 番号をお呼びいたしますので、受付カウンターにお越しください。
- 処方箋や診断書などをお渡しいたします。
- 保険診療で初診時にかかる費用(自己負担3割)としては、2,500円程度で、検査を行った場合や診断書など文書の発行がある場合は、別途その費用がかかります。(薬の処方がある場合は、別途薬局にて薬代がかかります)
- ご精算は、現金(自動精算機)、電子マネー、クレジットカードをお使いいただけます。
再診
再診の予約枠として10分程度で時間を確保しています。
一般的に、受診の間隔は、最初は1~2週間に1回、病状や治療が落ち着いてきたら1か月に1回になります。
2回目以降にかかる費用(自己負担3割)は、1,500円程度で、検査を行った場合や診断書など文書の発行がある場合は、別途その費用がかかります。
- 再診の予約は診察時にいたしますが、変更などはWEBより行ってください。
(再診の予約・キャンセル・時間変更は60日前~1時間前まで可能です)
直前の変更や緊急のご連絡は、ホームページのお問い合わせもしくはお電話でお願いいたします。 - 平日18時以降、土曜12時以降は、「夜間・早朝加算」(50点)が算定されます。
- オンライン診療は再診のみで、病状や治療の経過が落ち着いている方など、担当医がご案内した方に限らせていただきます(オンライン診療に関する注意事項や通信に関する諸費用をご確認いただき同意書にご記入いただきます)。
- ご家族への説明を希望される場合は事前に医師にお伝えください。
(診療の時間枠を確保いたします) - 終診(治療終結)後、または、治療継続中に患者さんの自己都合で受診が中断され、その後3か月(12週間)を超えて来院された場合は、再初診として初診料がかかります。
- 再初診の場合は、WEB予約にて「 前回受診から3か月以上経過の再診外来」から予約をお取りください。
診断について
こころとからだの症状の診かたについて
クリニックは心療内科、精神科を標榜する保険診療を行う医療機関ですので、こころの病の患者さんを診療する施設です。
しかしながら、こころの病に向き合うと同時に抱えられているからだの悩みにも目を向けて総合的に診療をいたします。
診療医師である院長はこころの専門医師(精神科専門医)であり、からだの専門医師(心身医学会専門医・プライマリケア認定医)でもあります。
初診時に診断はつくのか?
初診時には専門の看護師が予診を行い、そのうえで院長が診療をいたします。
こころの病については患者さんそれぞれが特有の困りごとや悩み、苦しみを持たれているため、先ずはそのお話しを充分に伺うことが大切と考えています。
患者さん自体の本質、を大切にしながら、伺った困りごとや悩み、苦しみに寄り添います。
今回話せなかったことを次回お話し頂けることもあると思います。徐々にわかってくることもあります。
初診時についた診断が必ずしも次回以降も変わらないというわけではありません。
精神疾患の診断はどのようにつけるのか?
精神疾患の診断に用いられている診断基準は、DSMと呼称されている、もともとはアメリカで作られたものです。
それが改訂を重ねて現在第5版(DSM-5)となり、日本でも広く用いられています。
また別に世界保健機関(WHO)が作成している国際的な診断基準ICDがあります。ICDは精神疾患のみならず、身体の疾患も含めすべての疾患分類に使われます。WHOに加盟している国には疾患統計の報告にICDを使う義務があり、日本でも公式な診断や報告、行政的な認定などには基本的にICDが用いられています。最新版はICD-10となりますが、ICD-11が発表されて導入の準備が進んでいます。
しかし、その基準のみで診断がつくわけではありません。患者さんのお話しを伺い、各種指標や診断基準と照らし合わせて診断を致します。
病名をつけることについて
疾患名(病名)は診断に基づいて付けられますが、国内では保険に則した病名をつける必要があります。
病名について疑問や質問のある方は、医師にお尋ね下さい。
治療について
薬物療法
薬は、治療において、補助的役割を果たすものと考えます。
症状が強く出ている急性期においては、多くの場合薬物療法が必要になります。
症状が持続することによる、さらなる疲労やダメージ、不安などの反応を抑えることが目的です。
少しでも早く、患者さん自身の治癒力、自分で元気になる力を回復するためであり、
そのために薬に「頼る」のではなく、「力を借りる」のです。
その薬物がなぜいま必要なのか、その目的を理解し、納得することで、薬の効果が大きく変わりますし、
最適な薬物を適量で、適切に使用することで、薬に依存してしまうことも避けられます。
服薬する期間が長くなることもありますが、
よい状態を維持するため、再発を防止するためなど、時期によって服薬の目的が変わってきます。
状態がよければ、減薬や中止にトライすることも可能になります。
医師は、患者さんの状態を考慮して、薬物療法が必要かどうかを判断しています。
とはいえ、服薬するのは患者さんですので、患者さんご自身の納得と覚悟が大事になります。
薬物療法で一番困るのは、「正直でないこと」です。
飲みたくないのに処方を受けて飲まない、飲んでいないのに飲んでいると報告する、などがあると、
病状や治療の効果を適切に評価できなくなってしまい、治療経過に影響します。
また、自己判断で中断してしまうと、断薬による反応的な症状が出ることや症状が悪化・再燃してしまうこともあります。
一方、保険診療において自己負担3割の場合、7割はみなさんの払った保険料であり、
処方薬が不要になるなど、無駄にならないように大切に使う必要があります。
ですので、服薬には抵抗がある、どうしても薬を飲みたくない、薬を止めたい、という場合でも、遠慮なくお話ししてください。
服薬を選択しない場合のメリット・デメリットやリスク、薬を止めるために必要なことについてもご説明します。
当院には、薬剤師もおりますので、お薬についてお気軽にご相談いただけます。
精神療法
支持的精神療法を主体として、病態などについての説明や心理教育などを行います。
- 精神療法とは
「人間同士の交流を通して症状や苦痛、様々な窮屈感や不自由感に介入する治療」
参考:日本精神神経学会精神療法委員会に「精神療法について」を訊く
https://www.jspn.or.jp/modules/forpublic/index.php?content_id=58 - 心理教育とは
「精神障害やエイズなど受容しにくい問題を持つ人たちに、正しい知識や情報を心理面への十分な配慮をしながら伝え、病気や障害の結果もたらされる諸問題・諸困難に対する対処法を習得してもらうことによって、主体的に療養生活を営めるように援助する方法」
参考:心理教育・家族教室ネットワーク <心理教育とは>
http://jnpf.net/?p=1
生活習慣病指導・管理
- 心理療法その他については、カウンセリング(自由診療)で行います。
終診~改善のそのあとに
治療の終結はあるの?
受診するきっかけとなったお困りごとやお悩みになった症状が改善して、日常生活が維持できるようになったとき、
そのエピソードについては治療が終結したと言えるかもしれません。
しかし、その症状が出現するに至った経緯について振り返り、客観的に自分を捉えるなど、自己の状態について向き合うことができているかによって、その後の経過も変わってきます。
症状が出現した時と同じ環境で、自身のスタンスも変わりなければ、あるいは、「その症状がまた出るのでは?」「同じ悩みを抱えてしまうのでは?」と不安が解決されなければ、また同じように疲労するでしょう。
診療やカウンセリングの中で、患者さんの目標やゴールに寄り添い、確認しながら、安心し納得して自分らしい生き方ができるようになったときが、真の終結と考えます。
終診 区切りをつけること
とはいえ、いつまでも元の生活に戻れないことも大きな不安につながります。
時に産業医を経験した立場から、また時には社会生活を共に過ごす女性として、診療は背中を押す役割を果たすべきと考えます。
自信を持って元の、もしくは新たな生活に進まれるように応援しながら、もし元の、また新たなお悩みや苦しみが現れた時には心置きなくご来院ください。
予防
ご自身のお悩みや苦しみが再び姿を表すのではないか、とご不安になったり頭から離れなかったりということもあるかもしれません。
当院では自費でのご相談やカウンセリングなどもご用意しております。
お仕事や家事など休むほどではない、という方でも困りごとやお悩みがあればぜひご活用ください。
おひとりで悩まず、お気持ちを打ち明けられることで、再発再燃を予防するお力になれればと思います。
セルフケア
日常生活を過ごすということは非常にタフなことです。長い間慣れているといってもどこかにゆがみやひずみが経年劣化として出てきてもおかしくはありません。
大きな悩みや困りごとにならないよう、クリニックではご自身のセルフケアについてお勧めして、その助言やお手伝いもしております。
日常を過ごす中でこころとからだについての気になること、ひっかかりなどがありましたら是非ご相談ください。
患者さんが「自分で自分を元気にすること」「自身で健康を維持すること」までをお手伝いするクリニックです。